「ファッションビジネス」とは、アパレル製品をはじめ、ジュエリーや化粧品など、製品自体の機能よりも、個人のステイタスやアイデンティティを演出する商品を、主に扱うビジネスのことです。
消費者の側からみれば、「私は人とちょっと違うのよ!」という、自分と他人とを差別化したいという欲求を満たしてくれるものが、ファッションビジネスの製品です。
ですから、ファッションビジネスにおいては、商品そのものの「物質的価値」ではなく、その「情報価値」に、より重点がおかれたビジネスであるといえます。
ひとことでいうなら、「理性」よりも「感性」に訴えかけるビジネス、つまり、消費者のココロに語りかけていくビジネスなのです。
そして、その特徴としては、流行トレンドが存在することが、まず挙げられます。
いくら他者との差別化といっても、あまりにも突拍子もないデザインのものだったら、「あの人、ちょっとオカシイんじゃない」と言われてしまいますし、逆に陳腐すぎるものでは、差別化できません。
他人よりも、ちょっと先を行くものが、多くの人を惹きつけ、やがて流行トレンドを形成していくわけです。
したがって、ファッションビジネスでは、常に消費者の好みや気分を、敏感に察知するセンス(感性)が求められます。