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  売れる店舗演出のサポート部隊
児玉千恵子 講師:(有)ドミナント代表 児玉千恵子
ビジュアリスト&スタイリングフィッター / 日本VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)協会正会員
今回のクライアント
ショップインココモ様
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本格的な春商戦がスタートした2月の土曜日、「株式会社ホットクリーム」様が展開しているショップ「インココモ」へ、VMD(VP+MD)のサポートに伺うことができました。
南船橋にあるSC「ららぽーと」にショップを構えて2ヶ月あまりでしたが、館内は激戦地区で、かつ、やりがいもある環境とお見受けしました。 町田社長と奥さまが、お二人揃って「服飾とファッション小物」のクリエイターというだけあって、ショップのイメージづくりは、「ワンステートメント⇒一つの主張」がしっかりと確立されたハイセンスな空間でひときわ輝いていました。
店舗のコンセプト
img 株式会社ホットクリームは、「メーカー」と「小売店」の双方の立場で株式会社ラクーンと取引をされているモデルケース。…したがって、ラクーンを通して各地の小売 店へ商品を納めているSPA(製造小売業)です。
「inkokomo」の商品は、カリブ海に浮かぶ小さな楽園をイメージした、オリジナルモチーフ(ヘンプ→麻)のTシャツをベースに、プリミティブでスローフードな空気が漂う、アダルトムードのノンエイジカジュアルウェア…!
ショップ「インココモ」の景観、
商品とイメージが、上手にマッチしていたおもてなし空間〔サポート前〕
VP診断
船橋市の人口は、推計で587,087人(2008.2月1日現在)です。商圏内にある南船橋駅の「ららぽーと」には、沢山の衣食住サービス関連の売場とショップが入っており、「幼い子供」をバギーカーに乗せたカップル客も、各地のSCより目立っていました。
SC内には、「インココモ」とテイストが共通するようなカジュアル店が点在していたり、一方では、著名なラグジュアリーブランドが入っていたり、庶民的な店も併設されている…というバラエティに富んだ商品展開の商業施設の特性上、効果的なショップ運営は「新規客」の獲得が最優先課題でしょう。 したがってインココモの扱い商品は魅力的ですから、必ず立ち止まっていただけるような「VP訴求」に努めていくことが、固定客づくりの第一歩となります。
VPの【作業前の視点】
imgショップが奥まった所にあるものの、レジカウンターを正面に見た場合、右側 のスペースを、縦横(直角)にフェイスアウトできるというメリットがある。

img洗面所が近く、正面にはジーンズショップ、右側には「キッズ」関連ショップ があるため、的を射た(売れそうな自信作)を展開することで、新規客の取り込 みができ、商品のアピールが効果的にできる。

img商品量(アイテム・色・柄・デザイン)とスペースに恵まれているため、店内に 「物語で魅せる」VPコーナーを2ヶ所を作り、「売りきる自信のある」PP コーナーと、「アイテムごとの陳列」IPコーナーを意識した四大ゾーンを作る と、訴求力がさらに増す。

imgボディ(トルソー)の1体ごとは、ハイセンスなスタイリ ングになっていたが、ボディの身長が高いため、店内 への見通しが万全ではなかった。

img店内への各入口(通路)が狭いと、目的買いのお客さま以外は、入店しづらい傾向がある。
〔IPコーナー例〕
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傾斜のハンガーラック
モチーフが異なっても、同系色でまとめるとエレガンスに見える。
VPの「改善後の視点」とケーススタディ
以下のA〜Eは、商品の「ディスプレイ&ショーイング」と什器などの「ゾーニング&レイアウト」の変更、ラックの「カラーコントロール」改善の実践にケーススタディです。
AVP+IPコーナー…店頭左側
■購買心理を刺激して買う気にさせるには、「色と構図」が重要なエレメントです。
<作業前>画像(1)の空間プロデュースは、センスの良い工夫がされていましたが、カウンター奥壁面の黒い商品が目立つことと、ボディの高さ(高いと見た目はいいが、<改善後>画像(2)のように、身長が154cm前後の女性が見て疲れない程度が購買につながりやすい)が気になりました。

■今回は、「傾斜ハンガー」と「シングルハンガー」を、それらの裏側にあった什器(2段テーブル)と入れかえて、<改善後>画像(2)のようにゾーニングのイメージをがらりと変化させてみました。

<改善後>画像(3)は、<改善後>画像(2)の什器の下段をクローズアップしたものです。このようにしてわずかなスペースでも活用次第で、シーン提案が可能となります。

<改善後>画像(4)のロケーションは、<作業前>画像(1)の左入口側ボディを2体にして、「仲良し友だち」のカジュアルシーンにした後の<作業前>画像(2)(3)(4)を含む右方向へのロケーションです。
<作業前>画像(1)
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<改善後>画像(2)
img ボディと什器が高めに設置されていて、左側ボディは1体構成だった img 後方の什器と前方のラックを入れかえると、商品を手に取りやすくなった
 
<改善後>画像(4)
 
<改善後>画像(3)
img <作業前>画像(1)の左側にあったボディを2体構成にした後、 遠目からもわかるようにアイキャッチ度を高めてみた
VMDテーマは「春の街角」
img <改善後>画像(2)
の下段をクローズアップ
ジャケットを半身にして、インナー・ボトムで シーン訴求してみる
BVPコーナー…正面まん中
<作業前>画像(5)は、ショップコンセプトをメッセージできる中核となるゾーンです。オーナーとスタッフの「情熱」や「こだわり」を上手に伝えていましたが、ステージ下が活かされていないことや、右側のメンズボディが店内への見通しをさえぎっていました。

■ステージを前方向へ20cmほど進出させてから、<改善後>画像(6)のように、ステージの下に、バッグや帽子・雑貨類を展開して、陳列をボリュームアップさせてみた。
<作業前>画像(5)
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<改善後>画像(6)
img 右側のメンズボディと、ステージ下が 意外に目立っていた img ハンガー2体で仲良しカップルをつくり、小物雑貨を並べかえ、別なイメージの展開にしてみた(右のボディがあった所には、傾斜ハンガーでブルゾンを展開)
CVP+IPコーナー…右寄り陳列台
■アイテム(サングラスとニット帽)陳列のステージ(<作業前>画像(7))のアイキャッチ効果をさらに高めるため、<改善後>画像(8)のように、左側のボディは男女2体の構成でスタイリングしてみました。

■各々の商品を、色ごとにグルーピングしてまとまり感を出し、下部に緑色の小鉢を置いて「ナチュラリスト」のムードを盛り上げてみました。タンス在庫がいっぱいのお客さまも、「色」ごとにまとめて迫力を出すことで、潜在需要が刺激されて購買につながるケースが沢山あります。
<作業前>画像(7)
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<改善後>画像(8)
img 難易度の高い小物雑貨を、上手にまとめていた img サングラスをフレームの色ごとに陳列し直し、帽子は手前から(明→暗)と並べ直した
D2体構成のフォーミング…陳列台の左ゾーン
<作業前>画像(9)は、Cの左側を2体構成にし、サングラスなどの関連品をあしらってみたところです(<作業前>画像(9)では、レディスの両腕がまだフォーミングされていない)。

<改善後>画像(10)のように、レディスの腕もメンズと同じようにくフォーミングすると、リアル感が出て商品特性がさらに生きてきます。
<作業前>画像(9)
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<改善後>画像(10)
img 店内への通路を広くするために、 ボディ2体を重ねぎみにした。 img レディスもメンズボディと同じポーズにすると、まとまり感が出る
E商品のカラーコントロール(シングルハンガーラック)
<作業前>画像(11)のシングルハンガーラックには、おしゃれな黒いPBブランド(Tシャツ)がかかっていましたが、<改善後>画像(12)のように明るいTシャツを手前に移すことによって、そこのゾーンがかえって目立つようになりました。
<作業前>画像(11)
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<改善後>画像(12)
img 手前にダークカラー(黒いTシャツ)の商品を展開すると、心理的に威圧感が発生しやすい img 店頭から店内へとお客さまを誘導するには、<改善後>画像(12)のように色を「明→暗」にして陳列するとさらに効果的
最後に…
以上、いかがでしたでしょうか?
今回は、春商戦のスタートに対応したVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)サポート をお届けしました。
売り場の空間プロデュースは、タイミングや環境、そしてターゲットや市場動向を踏まえた「心支度」で実践するのがおすすめです。
次回は、あなたのお店へお伺いしてお手伝いとご紹介ができればと思います。
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